【2022年最新版】Intel第12世代対応マザーボードチップセットの選び方のポイント!

この記事は2022/1/24に書いたものです。

こちらのページでは、Intel第12世代対応のマザーボードチップセットの選び方とポイントを解説していきます。2022年最新のIntel第12世代CPU対応のマザーボードチップセットは、Z690、B660、H670、H610です。一つ前の第11世代のマザーボードチップセットは、Z590、H570、B560、H510とありますが、互換性がないので注意が必要です。また同じ世代のマザーボードでもメーカーや種類などで機能の違いがあり、Z690、B660、H670、H610と種類があり、DDR5対応、DDR4対応が出てきて混乱しやすいかと思いますので、基礎的な部分から第12世代CPU対応のマザーボードを選ぶときのポイントを解説していきますので、このページを参考にしてみてください。

参考 Intel第12世代CPU、AMD RyzenCPUの解説↓


マザーボードの役割を解説

基礎知識としてマザーボードの役割を解説していきます。

マザーボードとは・・・
パソコンのCPUを脳としたときに、マザーボードは体にあたる部分です。

パーツとパーツを連携させたり、電源を調整したりする重要な役割をします。

下記で細かい部分を解説していきます。

CPUソケット

CPUを挿入する部分。CPUによって対応ソケットが違うので注意

例えば、Intel第12世代対応ソケットはLGA1700

チップセット

マザーボードの脳みそ的な部分、マザーボードの中にあるCPU。USBなどのインターフェイスのコントロールをする。マザーボードのことをチップセットと言ったりする

メモリスロット

メモリを装着する部分

マザーボードによっては、2スロットや4スロットの種類があるので、
メモリの容量を多くしたい場合、後々増設したい場合は4スロットがおすすめ

M.2スロット

M.2タイプのSSDの接続をする。
PCI Express接続、SATA接続両方に対応したものやPCI Express接続のみ対応したものもある。

古いマザーボードでは、M.2 PCI Expressスロットが入っていないので、高速にしたい方は注意が必要。M.2 SATAを使用している場合は、SATA接続に対応したマザーボードを選ぶ必要がある。

PCI Express×16スロット

グラフィックボードを挿入するためのスロット

グラボを2台以上使い、グラフィック性能を上げるための機能SLIにしたい方は、複数PCI Express×16スロットがあるマザーボードを選ぶことが必須。通常プレイのゲーミングPCとして使いたい場合は1スロットでOK

PCI Express×1

サウンドカードやギガビットイーサネット(USB拡張ボード)などが取り付けられる端子

Serial ATA端子

略してSATA端子。HDDや2.5インチSSDでストレージを増設したい場合使用する端子

I/Oパネル

各インターフェイスをまとめた部分。USBポートや音声デジタルポートなどのポートがある
USBポートを複数使用したい場合は、I/OパネルでUSBポートの数をチェックしよう


2022年最新Intel CPUと対応チップセット

2022年最新のIntel第12世代のCPUに対応しているマザーボードのチップセットは

  • Intel 第12世代CPU対応・・・Z690、B660、H670、H610

ちなみに、Intel 第11世代CPU対応・・・Z590、H570、B560、H510

Intel 第11世代CPUと互換性がないので、購入時に間違わないように注意です。

また対応CPUソケット名で詳細などが記入されていることもあります。

  • Intel 第12世代CPUソケットは、LGA1700
  • Intel 第11世代CPUソケットは、LGA1200

と記入されることもありますので、

  • Intel 第12世代CPU対応=LGA1700=Z690、B660、H670、H610
  • Intel 第11世代CPU対応=LGA1200=Z590、H570、B560、H510

と覚えておくとマザーボードを選ぶときに混乱しなくなります。


マザーボードの選び方のポイント

  • CPU・・・使用するCPUはIntelかAMD Ryzenか、世代、対応ソケットの確認。CPUが新しい場合、マザーボードをアップデートしないと認識しないものあるので注意
  • ファームファクタ・・・自作PCの作成の場合、配置スペースに合わせた大きさを確認する必要がある。s主流はATX(ミドルタワーと言われる)、少し小さめがmicroATX、小さいMni-ITXとファームファクタの種類などがある
  • チップセット・・・オーバークロック(OC)に対応しているか。限界突破の能力を出したい場合は、オーバークロック対応のマザーボードを選ぶ必要がある。
  • メモリスロット・・・メモリスロットの本数の確認。フォームファクタがATXであれば4スロットが通常。小さいマザーボードのmicroATXやMini-ITXは、2スロットの場合あるので確認が必要。オーバークロックメモリを使用したい場合は、設定項目があるかの確認。
  • ストレージの形式・・・パソコンを高速にしたい場合、M.2スロット対応か確認。M.2スロットが複数導入できるものもあるので確認。SATA端子が必要な方は端子数の確認。古いマザーボードはM.2スロットがない場合もある
  • PCI Express×16スロット・・・通常は、グラボを差し込める1スロットあればでOK。グラボ複数設定のSLIにしたい場合や拡張したい場合は2スロット以上が必要。
  • I/Oパネルの端子数・・・USBポートの数の確認やスマホでデータ移行や充電したい場合はUSBタイプCポートなどがあるか確認
  • Wifi機能・・・無線LANでパソコンをつなぎたい場合、Wifi機能があるマザーボードを選ぼう

簡単にまとめると・・・

まずは、CPUを選び、CPUソケットに合ったマザーボードを選ぶことが必須。

その後、自分の環境に合った大きさ、ストレージ、端子(ポートの数)、メモリスロット数、Wifi機能、オーバークロックの対応有無、予算などを考慮して選ぶとスムーズに選べます。

多くの機能が入った高性能マザーボードでは、金額が高くなります。


Z690の特徴

Intel第12世代対応のマザーボードの大きな特徴は

  • PCI Express 5.0×16スロットの対応
  • DDR5メモリスロットの対応、DDR4メモリスロットの対応の2種類ある
  • SLI可能
  • CPU、メモリのオーバークロック(OC)が可能
  • グラボ差し込むスロットのPCI Express 5.0。対応グラボは、NVIDIA GeForce RTX3900Tiが対応すると言われています。モンスター級のグラボRTX3900Tiの発売がまだのようですが、今後はPCI Express 5.0対応のグラボが増えていくと思いますので、最先端の技術が詰まったZ690を先に購入してしまってもいいかもしれません。また、PCI Express 5.0は、爆速と言われたPCI Express 4.0の2倍高速と言われています。次世代のグラボNVIDIA GeForce RTX 4000シリーズもおそらくPCI Express 5.0対応するかと思います。
  • Intel第12世代対応のチップセットは、Z690、H670、B660、H610で新規格DDR5メモリが対応していますがDDR5メモリ対応モデルと、DDR4メモリ対応モデルの2種類販売されていますので、マザーボードとメモリ購入時にDDR5対応かDDR4対応か種類の確認が必要です。ちなみにDDR5メモリとDDR4メモリでは、DDR5の方がCINEBENCHなどでベンチスコアが高いと出ていますが、そこまで大きな差はありませんので、DDR5メモリ対応モデルと、DDR4メモリ対応モデルどちらかは、自分の完全に好みで良いと思います。金額を抑えたい方はDDR4対応で良いと思います。

下記よりIntel第12世代対応のチップセットZ690、H670、B660、H610をそれぞれ解説していきます。


Z690のおすすめマザーボード

Z690は

  • オーバークロックやSLIを行い最強PCを使いたい方におすすめ
  • CPUのオーバークロックやメモリのオーバークロックによってさらに性能を上げることができる

ですので、マザーボードの金額が高いものが多いです。数多く販売されているフォームファクタはATXです。

上記の説明の通り、メモリDDR5対応とDDR4対応の2種類あるので、注意深く見ないと購入時に間違えやすいです。ここでは、DDR5とDDR4の種類を間違えないように分けて紹介していきます。

まずはDDR5対応Z690から紹介します。

ミドル~ハイクラスZ690 DDR5対応ATXマザーボード

MSI
MAG Z690 TORPEDO
Wifi機能なし

MSI
MAG Z690 TOMAHAWK WiFi
Wifi機能あり

Gigabyte

Z690 UD

Wifi機能なし

Gigabyte Z690 UD、Intel Z690 メインボード - Sockel 1700、DDR5

新品価格
¥30,715から
(2022/1/23 19:20時点)


GIGABYTE

Z690 AORUS PRO

Wifi機能あり

MSI

MPG Z690 FORCE WiFi

Wifi機能あり



ハイクラス~超高機能Z690 DDR5対応ATXマザーボード

MSI

MEG Z690 UNIFY

Wifi機能あり

Gigabyte

Z690 Aorus Master
Wifi機能あり

Gigabyte Z690 Aorus Master Intel Z690 メインボード - Sockel 1700 DDR5

新品価格
¥74,918から
(2022/1/23 19:04時点)



ミドル~ハイクラスZ690 DDR4対応マザーボード

Gigabyte

Z690 UD

Wifi機能なし

Gigabyte Z690 UD DDR4 Intel Z690 メインボード - Sockel 1700 DDR4

新品価格
¥27,500から
(2022/1/23 19:41時点)

MSI

PRO Z690-A
Wifi機能なし

ASUS

PRIME Z690-P

Wifi機能なし

MSI

MAG Z690 TOMAHAWK WiFi

Wifi機能あり


ハイクラスZ690 DDR4対応マザーボード

MSI

MPG Z690 EDGE WiFi

Wifi機能あり

Gigabyte
Z690 Aorus Elite

Wifi機能あり

Gigabyte Z690 Aorus Elite DDR4 Intel Z690 メインボード - Sockel 1700 DDR4

新品価格
¥43,016から
(2022/1/23 19:42時点)



H670、B660、H610の特徴

  • PCIe 5.0スロットを搭載はマザーボードの種類によって対応非対応がある
  • DDR5メモリスロットの対応、DDR4メモリスロットの対応の2種類ある
  • PCIeレーン数、SATAポート、USBポートの数がZ690に比べて少ない
  • CPUのオーバークロックできない(H610はメモリのオーバークロックもできない)
  • Micro-ATXやmini-ATXなどの種類が多い
  • Z690に比べて価格が安い

CPUのオーバークロックをしないのであれば、Z690よりもH670、B660が安くおすすめマザーボードです。

メモリのオーバークロックはH670、B660は可能ですがH610のマザーボードは不可能となっています。H610は、最低限の機能でコンパクトに使用する方におすすめです。

Z690>H670>B660>H610の順に、PCIeレーン数やUSB3.2端子、USB2.0端子の数が少なくなっていて

金額もZ690>H670>B660>H610の順に安くなっています。


H670マザーボード

通常のPCゲームや動画処理、3D処理などを行う場合はH670かB660がおすすめです。ほとんどの方はCPUのオーバークロックは行わないと思いますが、CPUのオーバークロックがない分、Z690に比べて、H670の価格が安いことが特徴です。CPUのオーバークロックは使用しないけど、PCIeレーン数やSATAポート数が多くほしい方におすすめのマザーボード。DDR5メモリスロットの対応、DDR4メモリスロットの対応の2種類ありますが、ここではH670のDDR4対応のマザーボードを紹介します。

初心者~ミドルクラスH670 DDR4対応ATXマザーボード


初心者~ミドルクラスH670 DDR4対応microATXマザーボード

ASRock

H670M Pro RS
Wifi機能なし

※mATXと表記されることもありますが、microATXと同じです。


B660マザーボード

B660の特徴としては、金額をなるべく安くしてIntel第12世代CPUを使用したい人におすすめです。

SATA端子やUSBポート等を多く使用しない方は、金額的にもH670よりコスパも抜群でB660がおすすめです。DDR5メモリスロットの対応、DDR4メモリスロットの対応の2種類あります。

メーカーや種類によってスロット数は異なりますが、どのB660マザーボードにもNVMe M.2 SSD Gen4とNVMe M.2 SSD Gen3が必ず挿入できることも特徴です。

ミドルクラスB660 DDR5対応ATXマザーボード

初心者用~ミドルクラスB660 DDR4対応ATXマザーボード

MSI

MAG B660 TOMAHAWK WIFI

Wifi機能あり

ASUS

PRIME B660-PLUS

Wifi機能なし




初心者~ミドルクラスB660 DDR4対応microATXマザーボード

GIGABYTE

B660M AORUS PRO

Wifi機能なし

MSI

MAG B660M MORTAR WIFI

Wifi機能あり



H610マザーボード

初心者、省スペース用 H610 DDR4対応microATXマザーボード

H610の特徴としては、Intel第12世代CPUの使用を金額最小限でMicoroATXでコンパクトに使用したい人におすすめです。製品の種類があまりなく、MicoroATX+Wifi機能がないのも特徴です。

またストレージがNVMe M.2 SSD がGen4(PCIe 4.0 x4)を対応していなく、Gen3対応(PCIe 3.0 x4)のNVMe M.2 SSDの対応となるので注意が必要です。


Intel第12世代対応マザーボードまとめ

Intel第12世代対応マザーボードの選び方としてまとめました。注意点は、メモリDDR5対応とDDR4対応があることです。よく注意してみないと見落として購入してしまう可能性があるので、このページのリンクを参考にしてみてください。またZ690のように金額が高いマザーボードでもWifi機能がないものもありますので、マザーボード紹介時にWifi機能の有無を記載しました。このページが参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


読んでいただきありがとうございます。

山梨県内であれば

設定がわからない方、購入から設定一式依頼したい方

パソコンARが出張でお伺いいたします。

電話:055-231-5346